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旅行や趣味について

2019年の旅行記録

国内は北海道、沖縄、和歌山、長野(登山×2回)、海外は香港とニュージーランドに行った。

 

北海道(1月)

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高校の友達と知床・網走に行った。2018年に発生した地震に対する国からの支援として「ふっこう割クーポン」が各宿泊予約サイトで解禁され、20,000円割引という破格の値段で知床のホテル「北こぶし」に宿泊した。知床の温泉街ウトロを代表する有名なホテルで、客室の設備やバイキングの食事、海に面した温泉など、どれをとっても素晴らしかった。バイキングは特に鮭とイクラを使った料理が豊富にあった。

上の写真は「フレペの滝」で、温泉街から山を少し登った所にある「知床自然センター」の近くにある。地図上では簡単な道なのに、積もった雪で道が見えなくて大変だった。滝もガチガチに凍っていた。動物はエゾシカオオワシがいた。

2月に行けば流氷が見れたかもしれない…でも再訪するとしたら今度は夏に行きたい。

知床半島の先端部分は原始の自然が保全されているため人間が通れる道は無く、危険なヒグマも多く生息しているため人間が簡単には立ち入ることが出来ないらしい。そんな場所が日本国内にまだ残っていることが凄いと思った。

 

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ゴールデンカムイで見たやつ

網走は知床より寒かった。網走監獄博物館はかなり見ごたえがあった。

北海道は見どころも美味しいものも多すぎる。

 

沖縄(2月)

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数年分の運を使い、会社の忘年会のくじ引きで航空券を当ててしまったので一人で沖縄に行くことになった。沖縄は大学生の時に名古研の同期と本島ドライブで満喫したので今回は「ダイビングのライセンス取得」の教習を申し込んで3日間ダイビングを楽しんだ。水中カメラで写真を撮った3日目(慶良間諸島)は雨が降ったが、海の中は驚くほど青かった。「泳げないのにダイビングって出来るの?」とよく聞かれたが、ダイビングは水中で普通に呼吸ができる上にフィン(足ヒレ)を付けてるのでカナヅチでも普通に問題ない。また、浮力を調整することで前後左右だけでなく「上下」に移動することが可能で、これは陸上の生活では味わえない感覚で楽しかった。

沖縄は太平洋戦争で「鉄の暴風」と言われるほどの激しい地上戦で徹底的に破壊されてしまった悲しい歴史があるが、この深度10~20メートル程の海底に存在する青い世界はその当時から変わらずずっと穏やかな世界だったのだろうか。「国破れて山河在り」という言葉があるが、大自然の世界は人間の争いや諍いとは無関係に遥か昔から存在し続けているという事を肌で感じた体験になった。

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容赦なく近づいてくるウミヘビくん

 

和歌山(7月)

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和歌山への旅行は去年の秋頃から計画していた。関東民からすると行きづらい和歌山だが、楽しそうなレジャー施設や素晴らしい温泉旅館があることを以前から気になっており、名古研同期と行くべく企画したところ、往復JALを使う2泊3日のややリッチな行程にも拘わらず教員以外の8名が来てくれた。

長い梅雨が明け、快晴に恵まれた一日目は羽田空港の時点で最高の旅が始まっていることを予感した。南紀白浜空港に着いて「アドベンチャーワールド」に直行し、サファリバスに乗ったり、赤ちゃんパンダに夢中になったり、カバの口に餌を投げ入れたり、鳥や犬と触れ合ったりして、動物たちを満喫した。この日泊まった「とれとれヴィレッジ」と「とれとれの湯」もとても良かった。

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二日目は会社の同期に教えてもらった「エネルギーランド」という意味のわからない遊園地に行った。この施設ではエネルギーについて学んだり、恐竜時代にタイムトラベルしたり、重力が歪んだ空間で遊んだりできる。初めに“ロボットと少女の心の交流を描いた短編3Dアニメーション”というベイマックス的な何かを鑑賞したが、オタクとの旅行ではしゃいでテンションがバカのように高まっていたせいか、最後にロボットが自分を犠牲にして少女の命を救う感動シーンで普通に泣いてしまった。

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白浜から勝浦までは別行動し、しょうPと那智の滝を見た。梅雨明け直後のせいか勢いが半端なかった。

 

二日目泊まったのはこの勝浦を代表する温泉旅館「ホテル浦島」で、海に突き出た半島一帯がそのまま敷地になっていていくつも客室棟がある巨大な旅館だ。海に面した洞窟の中に温泉を引いた「忘帰洞」「玄武洞」というスケールがデカい露天風呂がある。温泉の硫黄臭と潮の匂いが混ざる洞窟の中で、目の前に迫る海を見ながら入る温泉は、まさに大地と海のエネルギーを同時に体感するような貴重な体験だった。食事においても勝浦の特産品マグロの解体ショーがあったり、サザエのつぼ焼きや鰻の蒲焼などがバイキングのメニューに含まれていて、一切手が抜かれていない品揃えだった。風呂上がりのレトロなゲームも楽しかったし、宿飲みも盛り上がり、最初から最後まで最高に楽しい和歌山旅行だった。

 

長野(8~9月、登山) 

珍しく会社の人に誘ってもらったのでモンベルで靴やザックを買い、登山デビューをした。8月は北アルプス蝶ヶ岳、9月は八ヶ岳の硫黄岳で、ありがたいことにどちらも山小屋泊だった。

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蝶ヶ岳から

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硫黄岳山頂付近

厳しい自然の中に踏み入り、身体をひたすら動かして登っていくことを楽しみ、美味しいご飯をたくさん食べて山小屋でぐっすり眠るという体験は無機質な日常では決して得られないもので、大きな達成感が得られた。蝶ヶ岳は夜に満天の星空になり、天の川や流れ星が見え、言葉を失うほど綺麗な世界が夜空いっぱいに広がっていた。

楽しい旅行の最中に食べる物は大体何でもおいしく感じるが、登山中に食べた物は格別に美味しかった。特に、濃い目に味付けされている山小屋の料理は疲れた身体にとって非常にありがたく、普段は小食だがこの時はご飯を無限におかわりする勢いだった。そして下山後に寄った温泉も最高だった。

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馬肉すき焼き(八ヶ岳オーレン小屋)

 

 

香港(9月)

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民主化を求めるデモが毎日のように報道され、激動の最中にある香港にもタカノと行ってきた。羽田から香港エクスプレス便で出発したのが9/6(金)の深夜で、その2日前にデモの根源となった条例の完全撤回が決まったというニュースが流れたので、運が良かった。が、その後も暴動や発砲事件が連日のように発生しており、香港の方々にとって戦いは全く終わっていないようだ。

早朝に着いたので時間を持て余してしまったが、バスで尖沙咀まで移動し、『深夜特急』で沢木耕太郎が絶賛していたスターフェリーに乗ったり、香港島の街を散歩したりした。上の写真はスターフェリーから撮った香港島で、この一帯は「ヴィクトリア・ハーバー」と呼ばれ、夜には100万ドルの夜景を作り出す経済の中心地だが、美しい超高層ビルの陰には香港名物「ベランダが無く室外機が剥き出しの汚いマンション」が所狭しと並んでいたりする。

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下を歩くとたまに水滴が落ちてくる

香港の料理はチャーハンや焼きそば、おかゆなど、日本でもよく食べる物が多く、どれもめちゃウマだった。生け簀で泳いでいたシャコが気になって唐揚げを頼んでみたがこれはエビよりも固くて食べにくかった。

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2日目は高速船でマカオに行った。

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グランド・リスボ

多くのギャンブラーの血や涙を吸ってきたような、豪華絢爛な「グランド・リスボア」で『深夜特急』にもあった「大小」(タイスウとかシックボーと読む)の機械の前に座り、ゲームを始めた。3個のサイコロの目の出方を賭けるゲームで最小掛け金は40ドル(約560円)。タッチパネルを操作して3つの目の合計が4~10(小)か11~17(大)で当てると2倍になって返って来るが、ゾロ目だと親の総取りになる、という単純なルールだ。

色々と試行錯誤しながら遊んでみたが、思ったほど簡単ではなく、奥が深かった。300ドル負けるときは一瞬だが、それをコツコツ取り返そうとすると何十分もかかる。流れが来たと思って勝負に出て、外れ、またそれを取り返す・・・という連鎖に陥る。時間が経つのも忘れて夢中で機械の前にかじりつき、結果的に少し勝ち越したところで切り上げたが、多くの人がギャンブル中毒になる理由が少し理解できた。家の近所にこれがあったら通ってしまうかもしれない。ちなみに旅行から帰った後このギャンブルをやっているリアルな夢を見たとき、順調に勝ちまくった所で夢から覚めたのでしばらく呆然としてしまった。

 

香港旅行はとても楽しかったが、帰り道が大変な思い出になった。香港空港に到着後、搭乗口までの距離と移動時間を考えずのんびりしてたら危うく乗り遅れかけ、ダッシュで搭乗時刻ギリギリで無事に乗れたと思ったら、到着後に千葉県を襲った台風15号の影響で成田空港からの鉄道やバスが全て止まり、空港から出ることが出来なくなったため、他の一万何千人もの難民と一緒に空港の固い床に寝そべって一晩過ごす羽目になった。ちょうどこの旅行の前にトムハンクス主演の映画『ターミナル』を見たが、まさにあれと同じ状態だった。成田空港は地元の印西市から近いので好きだったが、今回の一件で完全に嫌いになった。

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空港の床で寝る2人と香港空港の売店で買ったクッキーモンスター

 

ニュージーランド(12月)

大学卒業の直前に契約したANAのクレジットカードのマイレージがいつの間にかかなり貯まっていて、どこに行こうかな~と調べていたところ、ANAと共同運航を行っているニュージーランド航空が減額マイルキャンペーンを行っている(=特典航空券と通常より30%少ないマイルで交換できる)との事だったので、ニュージーランドに行ってみることにした。「海外一人旅」「アジア以外」「南半球」など、自分にとって初めてのことばかりで不安だったが、英語が通じるし何より豊かな大自然を間近で感じることで日頃溜まったストレスを洗い流したいという思いがあった。

 

北島のオークランドと南島のクイーンズタウンを観光できるように航空券を予約した。マイル減額キャンペーンなのでもうかなりの座席がすでに埋まっているようで、往路でたくさん乗り継ぐ感じになってしまった。

羽田→(関空オークランド)→クイーンズタウン2泊→オークランド1泊→成田

このような3泊5日の行程になった。他社と比べて運賃が高いNZ航空の国際線・国内線を使うこの工程で、31,500マイル+空港使用税&燃油の10,100円というのはかなりお得だと思う。ANAでマイル貯めてて良かった。

飛行機の予約後は、クイーンズタウンオークランドで泊まる宿、南島にあるフィヨルド「ミルフォード・サウンド」の観光ツアーを予約し、今年の10月から導入されたNZのeTA(電子渡航認証)を申請するなど、準備を行った。

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ニュージーランド航空の機体。関空発の便はガラガラだった。機内食はかなり美味しかった(行きの機内食はワクワク感で何でもおいしく感じる)。

翌日の11時頃にオークランド空港に到着。

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乗り継いでクイーンズタウン空港に到着した。

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空港から市街地まではバスが出ていて簡単に移動でき、宿はバス停のかなり近くにあったのが良かった。海外旅行のホテル予約はとにかくロケーションの良さが重要だと実感した。

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カプセルホテルっぽい感じのゲストハウスだった。自分の下の階(?)はセクシーな格好の白人のお姉さんで、目が合うたびにニコッとしてくれたのでドキドキした。

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夕方になるとキッチンにスープとパンが用意され、夜食として自由に食べることが出来たが、スープは何のスパイスなのかマジでわからない謎の味がした。


クイーンズタウンはワカティプ湖という大きな氷河湖に面した人気の保養地で、女王にふさわしい町ということで付けられた名前らしい。NZはイギリス連邦の構成国で、女王とは大英帝国ヴィクトリア女王を指している。9月に行った香港にも「ヴィクトリア・ハーバー」があったので、たまたま訪れた二つの国が歴史の中で繫がる面白さと、世界中の地名に名を残している大英帝国の女王に思いを馳せてしまった。

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カモメやカモなどの水鳥がたくさんいて、珍しいアホウドリもいた。アホウドリは英語だと「アルバトロス」らしい。かっこいいので日本でもアルバトロスと呼んであげてほしい。

到着したこの日はクイーンズタウンの人気店らしい「ファーグバーガー」というハンバーガーを食べに行った。小さめの店内には所狭しと観光客があふれていて、15分ほど並んだ。

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これは本当に美味しかった。ずっしりくる重さ・大きさや肉のジューシーさも凄かったが、とにかくパン(バンズ?)がめちゃくちゃに美味しかった。マックのハンバーガーを手に持つと指がパンに食い込んで崩れてしまう事がよくあるが、このファーグバーガーのパンはしっかりしていて指の握力をバーガー全体に伝え、具材がはみ出てしまうことが無かった。ハンバーガーはパンに挟まれる具材がメインと考えがちだが、挟むのに使われるパンも重要なのは間違いないということを実感した。間違いなく今まで食べた中で断トツで一番美味しいハンバーガーだった。

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出発前「南半球は北半球と季節が逆転するから12月のNZは初夏」と考えていた。実際、昼に乗り継いだオークランドは少し暑かったが、ここクイーンズタウンはかなり寒かった。よく考えたら南にある=高緯度で南極に近い訳だから、南の方が寒いという点でも日本と逆転している。少し考えたら誰でもわかりそうな事だが現地で実感するまで全く気付かなかった。翌日参加するツアーのガイドさんが言っていたが、クイーンズタウンは南緯45度に位置し、北緯45度に直すと稚内と同じくらいの高緯度となる。つまり6月の稚内のような気候だった。単純に日本と逆だから夏と考えて薄着ばかり持ってきたのはかなり短絡的だった。

また、NZは日本より+3時間の時差があるが、夏時間でさらに+1時間進んでいた。そしてもともとそういう気候なのか、夜になっても日が全然沈まなかった。 上の写真は現地時間20:20に撮影しているが、21時を過ぎてもまだ青い空が見えた。

 

二日目は事前に予約していた、クイーンズタウンからバスで世界遺産フィヨルド「ミルフォード・サウンド」まで行きクルーズ船で観光する現地ツアーに参加した。「氷河が大地を何万年もかけて削った谷に海水が流れ込んだ地形」というフィヨルドはいつか見たいと長年思っていたので、今回の旅行のメインイベントだった。一年を通して雨が多い地域らしいので覚悟はしていたがこの日も雨が降ったり止んだりして不安定だった。

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出発時、虹が2つ架かった。

広いバスの車内は中国人5:欧米人3:日本人2くらいの割合だった。座席でイヤホンを繋ぎ、自分の母語のガイドさんの声を聞く感じだった。途中でNZ名物の羊の群れなどをたくさん見ながらバスに5時間揺られ、ミルフォードサウンドに到着した。

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大雨だったので降雨時しか現れない巨大な無数の滝を見ることが出来た。山と海が美しく融合している景観は本当に圧倒的だった。また凄まじい風と雨で、まるで世界の最果てを冒険しているような気分になった。船はかなり揺れたが、ずっと興奮したせいか船酔いはしなかった。

クルーズのハイライトは落差155mの「スターリングの滝」への接近で、登山用に買ったゴアテックスのレインウェアを着て船外に出たが、滝に近づいた時は目の前が水しぶきで真っ白になり、手すりに掴まらないと吹き飛ばされそうなほどの衝撃だった。

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バスでの帰り道は急に晴れ、羊の群れが往路よりきれいに見えた。

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大満足のミルフォードサウンド観光を終え、翌日はオークランドに移動した。

 

オークランドも空港と市内を結ぶ「スカイバス」のチケットを買って市街地まで移動するのは簡単だったが、市内循環バスのバス停がたくさんあったのがわかりづらかった。そして火山が多い地域だからか、坂道が非常に多い街だった。

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このスカイタワーから突然人が落下するのが見え、一瞬飛び降り自殺かと思ってビビったがバンジージャンプだった。都会の建築物でバンジーをやっている人を初めて見たが紛らわしすぎる。

ラグビーオールブラックスの公式ショップでパーカーやタオルなどのお土産を購入した後、まだこの旅行中口にしていないNZ名物ラム肉を食べに行った。

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肋骨についた肉を一本ずつ切り分けたラムチョップではなく、数本の肋骨を残して大きな肉塊ごと焼いたラムラックという調理方法のステーキで、口の中で溶けてるんじゃないかってくらい柔らかくて美味しかった。羊肉の臭みはほとんど感じなかった。

 

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ここにも鳥がたくさんいた。

この日泊まった宿は予約サイトAgodaでおすすめに表示された格安ホテルだが部屋にエアコンが無かったりシャワー室まで異様に遠かったりしてなかなかのハズレだった。

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夜遊びしようかなと思ったが、オークランドのナイトスポットについて調べても情報があまり見つからず、一人でも安全かどうかわからなかったので大人しく寝た。

翌日オークランド空港に戻り、ほぼ満員の成田行きの飛行機に乗った。初めての海外一人旅で感動することの連続で感性が昂っていたせいか、機内エンターテイメントでライオンキングの実写やボスベイビーやアクアマンを見て何故か感動して何度も泣いた。

 

NZ旅行中、どこに行っても人通りが少なく、最大の都市のオークランドのメインストリートでさえも人があまりいなかったのが気になって検索したところ

オークランド:人口160万人(人口密度1500人/㎢)

NZ国全体:人口490万人(人口密度18人/㎢)

とのことで、都道府県の中で人口密度が最小の北海道でも人口524万人・人口密度66人/㎢なので、そもそも日本とはまったく比較にならないほど人が少ないことがわかった。なんとなく感じたのは、NZはとても時間がゆっくり流れている。日が沈むのが遅いのも理由の一つかもしれないが、目があった人はみんなニコニコしているし、朝から公園の芝生で昼寝を楽しむ人もいる。おそらく、存在する人間の数が少ないゆえに街や社会に「余裕がある」状態なのだと思う。余裕があるというのはすごく羨ましいと思った。日本は狭い国土に1億人以上の人間が暮らしていて、ただ歩いているだけで誰かにぶつかりそうになる。余裕など全く無く、みんないつも慌ただしく時間に追われている。もしかしたら今日日本で問題とされる様々な社会の闇は、全てこの人口過密状態が根源的な部分にあるのかもしれない。この話を帰国後にいろんな人にしてみたところ、じゃあNZに移住すれば?と言われたがマジで将来の夢がそれになってきた。

※NZは大昔に海の中に一度沈んだことで4足歩行の動物は絶滅し、再び海上に浮き上がってきたところに鳥類が飛来したことで、天敵となる哺乳類がいないためキーウィなど飛ぶことをやめた鳥類が繁栄した独自の生態系ができたらしい。10世紀頃にポリネシアからマオリがやって来て移住を始めるまではずっと鳥の楽園だったので、そもそも人が住み始めてからの歴史が浅いため人口が少ないということのようだ。

 

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今年は山に登ったり海に潜ったりフィヨルドを見たり、自然が多く動物がたくさんいるところに行けてとても良かった。会社員生活3年目、そろそろ人間社会に疲れてしまったので、来年も大自然からパワーを貰えるような旅行がしたい。